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【本日発売】『ペルソナ3 リロード』レビュー 18年振りに再装填(リロード)された『ペルソナ3』はファンも新規も楽しめる良作だった

ゲーム

快適さと戦略性を両立した爽快なバトル

 先述したグラフィックの進化は、バトルにおいても大きな影響を与えており、タルタロス内のデザインやシャドウの見た目も一層怪しく魅力的になった。加えて、システム面でもより遊びやすい調整が施されている。

■ショートカットでタルタロス探索が一層快適に

本作はロードも爆速なのでショートカットも一瞬でおこなわれる。
 タルタロスは、フロアに設置された階段を上ることで次の階に行けるのだが、上の階になればなるほどフロアは広くなり、宝箱回収などをしていると階段に戻るのが手間になってくる。しかし、今作は階段を発見した時点でフロアのどこにいても瞬時に次の階へショートカットできるようになった。この機能は探索をよりスムーズにしてくれるので非常にうれしい。また、探索を開始したその日の内なら帰還装置でエントランスに帰還しても、帰還した階から探索を再開できる。シャドウが強いと感じたら、一旦エントランスに戻ってセーブしよう。

■「チャンスエンカウント」→「シフト」でずっと俺のターン

「シフト」は託す仲間を一度決めると変更やキャンセルはできない。託す仲間を決めるときは慎重に。
 タルタロス内では、シャドウのシンボルと接触することでターン制バトルが開始されるのだが、接触前にシャドウの背後からXボタンで攻撃すると、味方が先制ターンを取れる「チャンスエンカウント」が発動する。「チャンスエンカウント」成功時は戦闘BGMも変化するため、耳でも有利な状況になっているのがわかるし、こういうにくい演出は大好きだ。

 ほとんどのシャドウには弱点があり、弱点に適した属性攻撃を行うと「1more」が発生。敵からダウンを奪って、攻撃した味方がもう1回行動できるようになる。さらに、本作からは新システムの「シフト」を使用することで「1more」を仲間に託すことができるようになった。主人公以外の仲間はペルソナが固定で使えるスキルにも限りがあるので、別々の弱点を持つ敵が複数出たときでも弱点を突きやすくなった。

すべての敵がダウンしたときに発動できる「総攻撃」も「シフト」のおかげで出しやすくなった。大ダメージを与えられるので積極的に狙っていきたい。
 また、戦闘中にRBボタンを押すと使える「アシスト」では、判明している敵の弱点となる属性攻撃を即座に選択でき、非常に便利だと感じた。コマンド選びの時間短縮にもなるし、弱点を突ける属性攻撃アイテム「●●●ジェム」を所持していればそれも表示されるので、SPが枯渇していても弱点を突ける手段があるのがわかるのはありがたい。

気になったことや総評


 本稿では語りきれなかった新システムや魅力がまだまだあるのだが、ここまで語ってきた通り本作は『P3』の良さはそのままに一層遊びやすくなった良作だ。シリーズファンも、まだシリーズを遊んだことのない人にもオススメしたいし、筆者も本作を遊んだことで『ペルソナ4』や『ペルソナ5』を遊んでみたくなった。

 強いて気になったポイントを挙げるならば、主人公の移動は左スティックで行うのに、バトルやメニューでのカーソル操作が方向パッドなのに違和感をおぼえたくらい。だが、これは遊んでいれば自然と慣れるものなので本作の楽しさの前には些末なことだ。美しく、遊びやすく、約18年の時を経て再装填されたマスターピースの色褪せない魅力をぜひ体験してみてほしい。

 『ペルソナ3 リロード』は、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Windows/PC(Steam)向けに2月2日発売。

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