2024年上半期ドラマ 魅力的だった女優は?
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■奈緒『春になったら』
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奈緒
2024年1月期にカンテレ・フジテレビ系で放送された本作。木梨憲武演じる椎名雅彦は、妻を病気で亡くし、幼少期の一人娘・瞳を男手一つで育てているが、膵臓がんにより、余命3ヵ月を宣告される。残されたわずかな時間のなか、瞳とどういう人生を過ごすか…という3ヵ月が描かれる。
奈緒が演じるのは雅彦の娘・瞳。第1話から「余命3ヵ月」というリミットがあるなか、ただのメロドラマにならないように、瞳は喜怒哀楽を存分に表現し、父親に“生きる”希望を与える存在だ。
とにかく瞳という役が難しいのは、ゴールが見えていること。最後には父親が死んでしまうという、最も悲しい展開に向かっていく役。湿っぽくなりすぎてもいけない、明るくなりすぎてもいけない。感情移入させるためには、とにかくリアルが要求される。“やりすぎ”ては白けてしまうのだ。
そんな中、奈緒はドキュメンタリーを観ているかのような生々しさで瞳を表現する。希望が見い出せないなか、ささやかなポジティブを丁寧に紡いでいく奈緒の演技は、物語に説得力と温かさを伝えてくれていた。
■河合優実『不適切にもほどがある!』
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